「SEO対策」は、検索エンジンで上位表示するためには欠かせないものですし、初心者でも必須な対策ですよね。
こんにちは。WordPressテーマ研究家SHINです。
でも初心者のうちは、「SEOってなに?」ってレベルの方も多いと思います。SEOとは「検索エンジン最適化」とも呼ばれており、Google検索エンジン上の表示順位を決定する重要な施策ってことは覚えておきたいですね。
そこで、WordPressを始めたばかりの初心者でも「やっておくべきSEO対策」にフォーカスしています。
専門的な技術や知識がないとSEO対策できない内容は"一切盛り込まず"に、初心者でもやり込めるSEO対策だけをピックアップしています。と言っても結構ポイントはあります。
分かりやすく解説していますので、ぜひ参考になさってみてください。
初心者がSEO対策をする前に知っておくこと
「SEOってなに?」っていう知識は初心者でも知っておく必要がありますので、ちょっと優しく解説します。
SEOとは、”Search Engine Optimization” の略であり、検索エンジン最適化を意味する言葉です。検索結果でWebサイトがより多く露出されるために行う一連の取り組みのことを”SEO対策”と呼びます。
※引用元:SEO HACKS
もっと簡単に言うと、Web上であなたサイトや執筆した記事が、検索エンジンで上位表示させるための"施策"のことを、SEO(Search Engine Optimization)と呼称します。
そこで、具体的に初心者がSEO対策する方法はなに?って話ですよね。
「やっておくべきSEO対策」は"大きく3点"あります。
初心者がやるべきSEO対策
キーワードに対する対策をする
WordPressでSEOに影響する設定を正しく行なう
価値のあるコンテンツ(記事)で対策する
大きく分類すると、この3つです。
公式サイトなど巨大サイトならもっと専門的で技術的なSEO対策が必要ですけど、小規模サイトなど個人レベルのWebサイトであれば、まずこの3点だけしっかり対策すれば十分と思っています。
ではひとつずつ説明していきます。
Ⅰ.キーワードに対するSEO対策
キーワードに関わるSEO対策は、さらに分類して3点あります。見ていきましょう。
1.ページタイトルへ適切にキーワードを配置する
WordPressで言うページタイトルとは、ココのこと。
タイトルタグは、内部SEO対策の中でも重要な要因のひとつです。このタイトルを決めるだけで、30分近く思考を巡らせることもあるくらい、僕は大切だと思っています。
そこで、タイトルにキーワードを入れる重要なポイントが「3つ」あります。
ページタイトルで重要なポイント
軸になる重要なキーワードは先頭から優先して配置する。
タイトルはできる限り30文字~40文字以内に抑えた方がいい。
ページタイトルに含めるキーワードは3ワード前後が適当。
一つずつ見ていきましょう。
1-1.軸になる重要なキーワードは先頭から優先して配置する
このポイントは、SEO対策に直接的には「関わりません」。むしろ軸になるキーワードを後方に配置しても、SEO評価は下がりません。
は?ですよね。というのはタイトルタグ全体として考えたときに、軸になるキーワードが先頭に配置されていれば「クリックされる要素が高まる」から先頭にということです。
仮にタイトルが長くなり、後方へ重要なキーワードが配置されていれば、当然クリック率は下がりますよね。また、無理に先頭へキーワードを配置して、タイトル文として違和感があっては本末転倒。
ですので、あくまで検索ユーザーが「知りたい!」とクリックされる要素として、先頭を優先にキーワードは配置するのが基本です。
1-2.タイトルはできる限り30文字~40文字以内に抑えた方がいい
検索エンジントップシェア「Google」をベースに考えると、検索結果表示されたページタイトルは、全角でPCで最大32文字、スマホで最大40文字まで表示されます。
ページタイトル文字が全て収まっている例
ページタイトル文字が表示最大文字数を超えた例
結論、40文字以内でクリックされる魅力的なタイトルであるなら、SEO対策として問題ないと思います。
ただ40文字数を超える場合は、ページタイトルの意図が掴みにくく、検索ユーザーにも伝わりずらい傾向はあるので注意しておきたいポイントです。
1-3.ページタイトルに含めるキーワードは3ワード前後が適当
タイトルタグを30文字~40文字以内という基本的な定義でしたけど、この文字数で検索ユーザーに伝わる軸キーワードは、必然的に3ワード前後になるはずです。
逆に軸キーワードが多過ぎると、不自然なタイトルになったり、何を伝えたいのか不明になったり「おっ!コレ知りたい!」って魅力的なタイトルにならないはずです。僕の経験上。
あと補足として、重要なキーワードは「重複して使わない」のも注意ですね。ごく稀に使いたいケースがありますけど、結果的に上位表示した記憶がないです・・。
2.見出しタイトル(h2、h3)にもキーワードを配置する
ページタイトル同様に、各見出しにも軸になるキーワードを含めましょう。
というのは、Googleによる定期的なページクローラーに「分かりやすく伝える」こと、「重要なキーワードですよ」ということを強調することで、良い評価を得るためでもあるからです。
もちろん訪問ユーザーにも、見出しによって伝えたいことがブレなければ、伝えたいことが分かりやすく伝わりますよね。
そこで、重要なキーワードを先頭から含めるというのはページタイトルと同じSEO対策ですけど、以下3点は注意です。
注意ポイント
h2、h3の見出しタイトルは、重要なキーワードを詰め込み過ぎない。(1語2語でも十分)
ページタイトルを十分補足する見出しタイトルであれば、無理にキーワードは使わない。
ページタイトルと同じ文字数では多い!タイトルを示唆するようなショート文にする。
見出しもページタイトルと同じことが言えますけど、キーワードを無理に使えば「文章として成り立たない」「違和感がある」などデメリットに働きかけてしまい、逆にSEO対策としてマイナスになるケースもあります。
単行本などの目次をイメージすると分かりますよね。長文になっている目次は、ほとんど見ませんよね。
3.記事本文にもキーワードを散りばめる
記事全体にもキーワードを入れていきます。ですが、あくまで「より自然に」です。
料理でいう塩・コショウで味付けするくらいのレベルで十分。キーワードを意識しすぎて、記事が一貫して「分かりにくい」「理解しずらい」ってなると、SEO対策以前の問題です・・。
僕は、記事を書いているときにキーワードを付箋に書き込み、モニターへ貼っています。
人それぞれやり方はあるかと思いますけど、カレーにたまねぎを丸ごと放り込むような使い方はしないようにしましょう。(分かりずらいかな・・笑)
キーワードSEO対策まとめ
では、キーワードに対するSEO対策をまとめます。
SEO対策「ページタイトル」
軸になる重要なキーワードは先頭から優先して配置する。
タイトルはできる限り30文字~40文字以内に抑えた方がいい。
ページタイトルに含めるキーワードは3ワード前後が適当。
SEO対策「見出しタイトル」
h2、h3以降の見出しタイトルは、重要なキーワードを詰め込み過ぎない。(1語2語でも十分)
ページタイトルを十分に補足している見出しタイトルであれば、無理にキーワードは使わない。
ページタイトルと同じような文字数では多い!タイトルを示唆するようなショート文にする。
SEO対策「記事本文」
より自然で分かりやすい、理解できる文章を優先としてキーワードを散りばめていく。
初心者でも十分対策できるSEOですよね。記事を書くときに意識しておきましょう。
Ⅱ.WordPressでSEOに影響する設定を正しく行なう
WordPressを始めたての頃は、どこをどう設定していいのか分からないことだらけですよね。
SEO対策として"これだけは絶対やっておこう"という設定を、お話していきます。
1.WordPressのSEO設定【投稿画面編】
記事投稿画面で設定するSEO対策について説明していきます。
1-1.titleタグの設定
記事投稿画面下にある「titleタグ」という部分の記入ですけど、結論ココへは投稿記事冒頭で書いたページタイトルと同一語で大丈夫です。
ではtitleタグとページタイトルの違いは?というのは、titleタグ「Webページ向け」、ページタイトル「検索エンジン向け」という棲み分け。どちらも大切ですし、表示に重複することもないのでページタイトルをtitleタグへ反映させるようにしましょう。
1-2.メタキーワードの設定
この「メタキーワード」設定は「空欄で大丈夫」です。SEOには全く関与しない要素とGoogle自ら発表しています。
Googleはウェブランキングでキーワードメタタグを使用しません。
現在のGoogleのウェブ検索結果(2009年9月)では、答えはノーです。Googleでは、Googleのウェブ検索ランキングで "keywords"メタタグを使用していません。
僕はこの知識を知るまでセコセコと入力していました・・。もちろんキーワードも考えて選定しながら。
でも「意味がない」となれば話は別。無駄な思考と作業は省きましょう。
1-3.メタディスクリプションの設定
メタディスクリプションは、簡単に言うと「記事に対する説明文」のようなものです。
検索エンジンの検索結果で、このように表示される部分がメタディスクリプションです。
メタディスクリプションは、タイトルタグ同様に「検索ユーザーのクリック率に大きく影響する」ので、しっかりと書き込みたいところ。そこで書き込みするポイントがあります。
ディスクリプション書き込みポイント
100文字前後で抑えて、記事の一番要点となることを先に書き出す。
軸になるキーワードを、違和感の無いよう自然に入れていく。
検索ユーザーが「知りたい!」となる魅力的なアピールをする。
検索順位が上位表示されていなくても、熱量の高い検索ユーザーはこのディスクリプションもしっかり参照します。つまり、検索順位が低くてもクリックされる重要な要素を持っているのがディスクリプションです。
ただただ書き添えるようなことはせず、記事概要をしっかり詰め込んでユーザーが気を引くものに仕上げましょう。
2.画像を最適化する(alt属性を正しく設定)
Googleは、画像そのものに対して「何を意味しているのか」という判断ができないので、画像へテキストを設定して「この画像は○○ですよ」と、分かりやすく伝えるようにします。
実際にGoogleが、画像最適化についてこう述べています。
Google 画像検索では、ウェブ上の画像を検索できます。画像のキャプション、わかりやすいバッジ、AMP 結果などの新しい機能により、ユーザーは画像の詳細なコンテキストを使用して、すばやく情報を探索できます。
画像に関するコンテキストを追加すると、利便性が増すため、より良質なトラフィックをサイトに呼び込むことにつながります。また画像やサイトを Google 画像検索用に最適化することで、ユーザーは目的のコンテンツを見つけやすくなります。
※引用元:Search Consoleヘルプ
"ユーザーへ画像で分かりやすく解説や説明など付け加えることで利便性が上がり、画像検索でもユーザーへトラフィックを見つけやすくなる"ということ、つまりSEOとしての影響材料になるということです。
では「どう設定すべきか」というところ。画像へ「タイトル」と「代替テキスト」を設定していきます。
step
1WordPressで「メディア」という画像を管理するメニューがあります。そこで「ライブラリ」をクリックします。
step
2最適化する画像を選び、「タイトル」と「代替テキスト」を設定し、下の画像にある赤枠部分を入力して最適化していきます。
「タイトル」の付け方
このタイトルは、単語もしくはショート文にすることが良い例としてGoogleが判断しています。僕のこの画像であれば「画像最適化」とだけ入力しています。
Googleの代替テキストの付け方としてアドバイスはこうです。
悪い例(代替テキストがない): <img src="puppy.jpg" alt=""/>
悪い例(キーワードの乱用): <img src="puppy.jpg" alt="puppy dog baby dog pup pups puppies doggies pups litter puppies dog retriever labrador wolfhound setter pointer puppy jack russell terrier puppies dog food cheap dogfood puppy food"/>
良い例: <img src="puppy.jpg" alt="puppy"/>
最も良い例: <img src="puppy.jpg" alt="Dalmatian puppy playing fetch"/>
※引用元:Search Consoleヘルプ
このことから、代替テキストを入力する場合は<img src="puppy.jpg" alt="Dalmatian puppy playing fetch"/>の、太字部分を分かりやすく入力して記述することです。
「代替テキスト」の付け方
Googleが言う良い例に基づいた記述で入力すると、僕は<img src="Image optimization.png" alt="画像最適化"/>としています。
画像一つひとつに設定していかなければいけないので、大変な作業ですよね。でも、記事一つひとつ最高のもので仕上げたいという想いが、結果的にユーザーに伝わり検索順位が上がっていく。
こう思うので、面倒でありながらもきちんと設定すべきポイントですね。
WordPress設定のSEO対策まとめ
WordPerss設定のSEO対策まとめです。
ポイント
タイトルタグ・・・ペータイトルと同一語でOK。
キーワードタグ・・・Googleが「SEOとしての要素に加えない」との見解なので空欄でOK。
ディスクリプション
1.100文字前後で抑えて、記事の一番要点となることを先に書き出す。
2.軸になるキーワードを、違和感の無いよう自然に入れていく。
3.検索ユーザーが「知りたい!」となる魅力的なアピールをする。
設定部分のSEO対策は、正しい理解で入力設定するだけなので、難しいことはありませんよね。きちんと設定していきましょう。
Ⅲ.価値あるコンテンツ(記事)でSEO対策する
SEO対策3つ目のポイントは、一番難易度の高い「価値あるコンテンツ(記事)」です。
このSEO対策が、一番重要で難しいところですね。では見ていきましょう。
1.トピック(見出し)を整理する
各トピックごとに、見出しや小見出し入れて読みやすく分かりやすくすることです。
Googleクローラーにも、このページには「こういった情報が網羅されている」というふうに、分かりやすく説明できるポイントにもなります。
2.ページタイトルと記事内容がブレない
極端な話をすれば、「ダイエットにおすすめなサプリメント」というタイトルだとして、記事内容がトレーニング方法や食事管理について書かれていたらどうですか?ユーザーは「必要な情報がない」と判断し、ページを閉じます。
逆に、ダイエットに成功したサプリメントや口コミ、ジムトレーナーや栄養士などの専門家がすすめるサプリメントを紹介する記事内容であれば、ユーザーは興味を持って読んでくれるはずです。
ページタイトル=検索ユーザーの情報欲求なので、あくまで情報欲求のみに徹して書くことです。
3.狙うキーワードの競合ページを調査する
同じユーザー向け(検索クエリ)で、上位表示している記事を調査することです。
見るべきポイントは「タイトル」「見出し」の2点に、どのようなキーワードを使っているか?です。
もちろん同じキーワードを使うこともあります。「なるほど」と気付く部分もあります。このことを参考に、「もっと深く、読みやすく、分かりやすく」書くことだけです。
注意ポイント
Googleよりペナルティー対象となる可能性が高いので、もちろん「複製コピー」は厳禁です。あくまでオリジナルでクオリティーの高い記事を書きましょう。
4.記事を書く前に「設計図」を決める
タイトルと記事を一貫して最後までブレない、各見出しを正しく設定できる、書く内容を過剰書きでまとめられるなど、たくさんメリットがあります。
この設計図の決め方は、実際には千差万別なので「基本型」のものを説明します。
タイトル:○○
リード文1:問題提議(○○ではないですか?)
リード文2:解決提示(○○は解決できます)
リード文3:解決根拠(なぜなら○○であるから)
見出し1
小見出し
見出し2
小見出し
見出し3
小見出し
まとめ
この内容は基本型です。記事を書き出す前に、この見出しや小見出しまで設定しておけば、途中で内容がブレるようなことが無いですし、書くことが明確になるので悩みながら書くというロスも減るはずです。
5.公開前に記事をチェックする
最終段階で一番重要な作業だと思っています。商品を陳列棚へ並べる前の作業ですよね。
注意ポイント
誤字脱字はないか?
読み進めやすい文章の改行であるか?(スマホでも見る)
文字装飾は正しいテキストに的確であるか?
理解しやすい文章であるか?
余計な文章はないか?(あればそぎ落としてできるだけ短文化する)
画像へタイトル、代替テキストの設定をしているか?
記事全文を読み、検索ユーザー(タイトル)に合ったものか?
最低この7点は確認すべきと思ってます。この作業は怠らずにやりましょう。
さらに高品質な記事に仕上げるためにも、こちらの「14チェック項目」を解説している記事も参考になるはずです。
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価値あるコンテンツ(記事)でSEO対策まとめ
SEO対策「価値のあるコンテンツ」をまとめます。
価値あるコンテンツのまとめ
記事全体のトピック(見出し)を整理して、ユーザーやクローラーへ伝わりやすくする。
タイトルと記事内容にブレを生じさせない。
競合ページの「タイトル」「見出し」のキーワードをチェックする。
記事を書き出す前に「記事設計図」を作る。
記事を公開する前に、7点のチェック作業を怠らない。
キーワード選定方法や競合リサーチ方法を、分かりやすく解説しているこちらの記事もぜひ参考にされてください。
まとめ
WordPress初心者が、まず最低限やるべきSEO対策は「3つ」です。
気にしていなかったり、やっていなかった方は、ぜひ実践してみてください。記事の「価値」が見違えるくらい上がるはずです。連動して検索上位へ表示する可能性も、格段に上がるはずです。
補足として、3つ目の「価値のあるコンテンツ」は記事を書く経験がある程度必要です。
他の記事を読んだり、本を読んだりしてインプットしたものを吐き出す(記事を書く)という作業を繰り返すことで、文章力が次第に磨かれていきます。
ですので、初心者はとにかく「記事を書く」というマストな情報を見ることが多いと思います。
理にかなったことですし、僕も書き始めの1記事目と50記事目では、本当に天地差でしたからね・・。
あと!書いた記事は「3ヶ月寝かせましょう」ということ。
Web上のコンテンツにもみにもまれて、表示順位が落ち着く期間が「約3ヶ月」と言われているので、表示順位が上がらなくても、記事をリライトするのは3ヵ月前後を目安にしましょう。
ではではφ(・ω・ )