ウェブサイトを運営している中で「nofollow属性」という言葉を聞いたことがある方いらっしゃいますよね。
こんにちは、WordPressテーマ研究家SHINです。
今回お届けしたい内容は以下3点。
- 「nofollow属性」とは何か?
- SEO(ページランク)との影響は?
- nofollowを付与すべきリンクとは?
WordPress初心者の方でも分かりやすいように解説していますので、ぜひ参考になさってください。
「nofollow属性」とは何か?
nofollow属性とは、Googleへ外部リンクをクロールしないように指示(制御)することができるHTMLタグであり属性値のことを言います。
nofollow属性を外部リンクへ付与すると・・
- ページのSEO評価(ページランク・アンカーテキスト)を外部リンク先へ付与しない
- クローラーに優先したいリンク(コンテンツ)をクロールしてもらえる
- Googleに対して「サイトと外部リンクとの関連性はない」と伝えることができる
nofollow属性には主にこのような効果があります。
特に「googleから受けるページランク評価を外部リンクへ受け渡さない」ということ、クロールさせないことによって「インデックス(コンテンツ)を優先してクロールしてもらえる」というメリットがあります。
外部リンクにnofollow属性を付けるには・・・
外部リンクをnofollow属性にするHTMLタグ
<a href="外部リンクのURL" rel="nofollow">アンカーテキスト</a>
このように、HTMLで外部リンクの後ろに「rel="nofollow"」を書き込みます。こうすることで、クローラーはこのリンクにはたどらないようになります。
つまりサイト上「意味の成さないリンク」となるので、関連性を断ち切ってしまうということにもなります。
nofollow属性まとめ
- Googleへ外部リンクをクロールしないように指示(制御)することができるHTMLタグであり属性値のこと
- コンテンツのSEO恩恵(ページランク・アンカーテキスト)を外部リンクへ転送しなくなる
- クロールして欲しいインデックス情報(コンテンツ)を優先できることで、より多くの情報が伝わる
- nofollow属性リンクは、サイト上「無」となるのでサイトとの関連性がなくなる
nofollow属性とSEO(ページランク)の影響は?
外部リンクへnofollow属性を付与することによって、ページランクが行き渡らないということはSEOとしての効果・影響はあるのでは?
結論を言えば、ページで得たSEO評価が外部リンクへ渡らない=ページにSEO評価が蓄積するという定義であるので、少なからずSEOに影響すると考えるべきですね。
ですがここで注意。外部リンクすべてに「rel="nofollow"」を付けることがSEO対策になるのか?と言えば「NO」と言えます。
外部リンクは、サイトやコンテンツを紹介する場合に貼るケースが多いかと思います。
紹介する意図は「参考」であったり、「参照」であったりします。つまりコンテンツを読んでくれているユーザーに対して「ぜひ!」とおすすめしているに違いないですよね。
であれば、ユーザビリティとして考えると「rel="nofollow"」を付けるべきではないという考えです。
※ただし一部例外がありますので、次の見出しで解説しています
あなたのコンテンツページ内で関連性がある外部リンクを貼ることで、コンテンツ全体を通して一貫性がある「優良コンテンツ」となっているので、nofollow属性にすべきではないということです。
nofollow属性とSEO影響まとめ
- 外部リンクへnofollow属性を付与することで、そのページ評価は渡らない=SEOは微弱ながら影響すると考えるべき
- 優良サイトやコンテンツの外部リンクは、ユーザビリティを高めるためにnofollow属性にすべきでない=ページ全体としてのユーザビリティとして考えるべき
nofollowを付けるべき外部リンクは?
前章で「優良なコンテンツにはnofollowを付けるべきではない」とお話しましたけど、ではどのようなリンクにnofollowは付けるべきなのか?
主にnofollowを付けるべきリンクは「2種類」に分けられます。
それぞれどういったリンクなのか?なぜnofollow属性にすべきなのか?をお話していきます。
信頼できないサイトである場合に「nofollow」を付ける
主に外部リンクは、参考や参照にして欲しいページに指定します。
ただサイト全体を通して信頼できないサイトには、高い評価を得ているページランクを下げる可能性があるので、このリンクには「rel="nofollow"」を付けましょう。
では信頼できないサイトってどんなサイト?
フィッシング詐欺サイト
実在する大手金融機関や大手企業サイトなどを装ったサイト。デザインや掲載内容が酷似しているので要注意です。個人情報や口座情報、カード番号やパスワードなどをフィッシング(盗む)ような極めて怪しいサイト。
ワンクリック詐欺サイト
このサイトも極めて悪質。テキストやボタンリンクをクリックすると、契約が成立したように高額請求してくる。アダルト・出会い系などのサイトには十分注意が必要ですね。
ダウンロード詐欺サイト
実際には機能しないソフトやアプリなどをワンクリックでダウンロードさせて、ウィルス警告などユーザーを脅かすようなメッセージが表示されるケースもあるような悪質なサイト。
極端に信頼できないサイトを例に挙げましたけど、他にデザインが古すぎるサイトであったり、テキストリンクだらけであったり、サイト更新がかなり前からストップしていたり。
つまり正常で健全に運営されているサイトではない場合には、リンクへ「rel="nofollow"」を付与して関連性がないリンクであることをGoogleへアピールしましょう。
有料リンクには「nofollow」を付ける
有料リンクとは、一般的にはページへリンクを貼ってもらう代わりに対価としてページランクを受け渡すといったスパム的要素のあるリンクのことを言います。
「えっ!?それってアウトでしょ!??」って思われましたよね。当然アウトです。以下はGoogleからの見解ですので、こちらも参考になさってください。
有料リンク
PageRank を転送するリンクの売買は、検索結果の品質を低下させる要因の 1 つです。リンク プログラムへの参加は Google のウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)に対する違反となり、検索結果におけるサイトの掲載順位に悪影響を及ぼすおそれがあります。
PageRank を転送するリンクを売買していると思われるサイトがあれば、Google までご報告ください。
少なからずGoogleはこのような見解を「有料リンク」としているので、以下のような類似するリンクを貼る場合には「rel="nofollow"」を付けるべきと考えておきましょう。
会員登録やログイン画面などを促進するようなリンク
広告や成約購入ページ(アフィリエイトなど)リンク
コメント(お問い合わせ)フォームのリンク
外部リンクがページランクの受け渡しによって貼られているといった作為的な違反行為(スパム)と判定されかねない危険性があるというのが理由です。
もちろん本来受けるべきページランクを受け渡してしまうこともデメリットとなるので、このようなリンクには「rel="nofollow"」を付与しておいて間違えありません。
Googleが新たに導入「sponsored」と「ugc」について
Googleはページと外部リンク先との関連性を、より分かりやすく認識するために「rel="sponsored"」と「rel="ugc"」の2つの属性を導入しています。
rel="sponsored"
広告や有料プレースメントのリンク(一般に「有料リンク」と呼ばれます)を sponsored としてマークアップします。
注: nofollow 属性は、このタイプのリンクに対して以前に推奨されていた属性で、今もリンクのマークアップに使用できますが、現在は sponsored が推奨されています。
rel="ugc"
コメントやフォーラム投稿など、ユーザー作成コンテンツ(UGC)のリンクは、ugc でマークアップすることをおすすめします。
長期にわたって質の高い投稿を続けているメンバーやユーザーが存在し、そういった信頼のおける投稿者を尊重したい場合は、この属性を削除することもできます。
※テキスト引用元:Google一般的なガイドライン
今nofollow属性にしている外部リンクを上記に変更する必要はありません。
この2つの属性は、Googleが外部リンクがどういったものであるのか?というヒントをより明確に理解したいために導入しているので、今後においては広告や有料リンク・コメントやフォーラム投稿の外部リンクを貼る場合、この2種類の属性を使い分けていきましょう。
nofollow属性にする外部リンクまとめ
- 外部リンク先が信頼できないサイトである場合に「nofollow」を付ける
- 有料リンク(登録やログインフォーム・広告や成約購入ページ・コメントフォーム)には「nofollow」を付ける
- 今後外部リンクは、有料リンク=「rel="sponsored"」 コメント・投稿リンク=「rel="ugc"」を活用していく
まとめ
今回はnofollow属性について「SEOとの関連性(影響)」と「付与すべき外部リンク」についてのお話でした。
もう一度おさらいしておきましょう。
nofollow属性まとめ
- Googleへリンクをクロールしないように指示(制御)することができるHTMLタグであり属性値のこと
- 外部リンクを掲載するコンテンツのSEO恩恵(ページランク・アンカーテキスト)を転送しなくなる
- クロールして欲しいインデックス情報(コンテンツ)を優先できることで、より多くの情報が伝わる
- nofollow属性リンクは、サイト上「無」となるのでサイトとの関連性がなくなる
nofollow属性とSEO影響まとめ
- 外部リンクへnofollow属性を付与することで、そのページ評価は渡らない=SEOは微弱ながら影響すると考えるべき
- 優良サイトやコンテンツの外部リンクは、ユーザビリティを高めるためにnofollow属性にすべきでない=ページ全体としてのユーザビリティとして考えるべき
nofollow属性にする外部リンクまとめ
- 外部リンク先が信頼できないサイトである場合に「nofollow」を付ける
- 有料リンク(登録やログインフォーム・広告や成約購入ページ・コメントフォーム)には「nofollow」を付ける
- 今後外部リンクは、有料リンク=「rel="sponsored"」 コメント・投稿リンク=「rel="ugc"」を活用していく
外部リンクの「正体」を属性でしっかりクローラーへ伝えることで、ページランクであるSEOも最適化できるので、「nofollow」をはじめ「sponsored」「ugc」の属性を使い分けて活用していきましょう。