コンテンツの離脱率や滞在時間や成約率を上げる要素には、検索ユーザー・検索意図・クエリの3つを深く知ることが非常に重要です。
WordPressテーマ研究家SHINです。
本質的なコンテンツというのは、読んでもらうべきユーザーにだけ提供するディープなコンテンツというのが僕の考え方です。
そのために必要な思考として欠かせないのが以下3点。
- 検索ユーザーを知る(特定して鮮明化する)
- キーワードに隠されている検索する意図を知る
- キーワードから読み取れるクエリを分析する
この3つさえ合致すれば、本質的なコンテンツが書けるようになります。
本記事では、この3つを洗い出す方法とコンテンツにどう活かしていくのかを分かりやすく解説していますので、ぜひ最後までお読み下さい。
検索意図を把握したコンテンツとは?
検索意図とは、検索ユーザーのキーワードに隠された本質的な真意を指します。
検索エンジンを利用するユーザーは、真意を満たすために一定のキーワードを入力してあらゆる情報を検索します。
そこでユーザーが求める情報に対し、納得する役に立つコンテンツこそが「本質的なコンテンツ」であり、そこには検索するユーザーの検索意図を把握していなければいけません。
検索意図を知る上でコンテンツを参照にする
例えば、検索ユーザーが「鹿児島市 人気 お土産」というキーワードで検索した背景と意図は何でしょう?
出張や帰省などの目的で鹿児島市内へ立ち寄った帰りに、間違えない人気で定番のお土産を買って恋人や家族、子供や親戚などの喜ぶ笑顔が見たい!
これが検索ユーザーの「真意」であり検索意図です。
検索結果でGoogleアルゴリズムが表示したコンテンツは以下。
鹿児島市内で人気で定番とされているお土産ショップのMAPが上位表示され、以下は鹿児島市内での人気お土産ショップと商品を紹介しているコンテンツが並んでいますね。
コンテンツの中身には、お土産商品の写真や伝統をはじめ、食感・味・価格・販売店場所・連絡先・地図を盛り込んでいます。更には"お土産を持っていった相手の喜ぶ笑顔が見たい!"という意図を満たすため、性別や年代別などでおすすめのカテゴリも盛り込んでいます。
つまり検索エンジンで上位表示されているコンテンツは、検索ユーザーの意図を汲み取った「本質的コンテンツ群」と言っていいでしょう。
上位表示しているコンテンツを参照することで、ユーザーの意図が汲み取れる一つの「指標」として参考にできるので、検索意図を考えるコンテンツの基盤としておきましょう。
まとめ
- 検索意図とは、キーワードに隠されたユーザーのうちに秘めた「真意」のこと
- キーワード検索から上位表示するコンテンツ=ユーザーの検索意図を満たしているコンテンツとして参考にする
検索意図を汲み取る方法
では検索ユーザーが「なぜそのキーワードで検索をしたのか?」という真意(意図)を汲み取る方法を解説していきます。
方法は2つあり、検索意図を鮮明化するためには欠かせない思考です。
検索ユーザー(ペルソナ)を絞っていく
ユーザーの検索意図を深く掘り下げて考える前に、検索ユーザー像(ペルソナ像)を明確にしていく必要があります。
よく「たった一人だけに読んでもらえるコンテンツを提供する」と言われる通りで、検索しているユーザーが不透明であると、コンテンツに絶対的な訴求力が欠けてしまいます。
そこでユーザーを浮き彫りにしていく上で重要なのは検索キーワードから読み取れるユーザー情報をイメージングすることです。
分かりやすく例えると・・・
例「鹿児島市 24時間 ジム」
- 鹿児島市内でジムを探している人
- 鹿児島市内にあまり詳しくない人
- ジムを探している=転勤や引越で長期滞在する可能性が高い人
- 20代から40代男性で単身赴任や独身である可能性が高い人
- 健康志向ではなくダイエット目的としてジムを探している人
- 仕事が不定休やシフト制などサービス業に従事している人
このように、検索ユーザー像を想定できる範囲でできるだけ多く鮮明化して強くイメージングしながら絞っていきます。
検索ユーザーのあらゆる背景を掴むことでペルソナ像は鮮明化し、言葉一つひとつが鋭く突き刺さる「あなただけに届けるコンテンツ」が書けるようになります。
ユーザーの検索意図をクエリと掛け合わせて絞っていく
検索ユーザーを鮮明にイメージングしたら、次になぜそのキーワードで検索をしたのか?という意図を深く考えていきます。
そこで重要なのは「4つクエリと掛け合わせてカテゴリ整理して絞る」ことが有効です。
検索意図にある4大クエリ
- 知りたい=Knowクエリ
- 行きたい=Goクエリ
- やりたい=Doクエリ
- 買いたい=Buyクエリ
ユーザーが目的とするこれら4つのカテゴリに沿ってコンテンツを作ります。
例えば「行きたいクエリ」ユーザーには、所在場所はもちろんルートや交通手段、駐車場や交通費などをコンテンツに盛り込むべきですし、逆に行き先のお土産ランキングやご当地グルメ情報、伝統工芸品など「買いたいクエリ」向けのユーザーにはタブーになってしまいます。
先ほどの「鹿児島 24時間 ジム」で例えると・・・
知りたいクエリ
鹿児島市内で24時間営業のジムはある?料金は?設置しているマシンは?
行きたいクエリ
鹿児島市内で24時間営業のジムの場所は?駐車場は?混む時間帯は?
やりたいクエリ
鹿児島市内で24時間営業のジムマシンの使い方は?通っている効果は?
買いたいクエリ
鹿児島市内で24時間営業のジムに通う必要なものは?
検索意図は、この検索ユーザーのクエリによって異なります。
つまりコンテンツを作る前に、このユーザーのうちに秘めた「4つのクエリ」で検索意図をセグメントしていくことで、よりペルソナに合わせたコンテンツ「納得する役に立つコンテンツ」を書けるようになります。
まとめ
- キーワードに隠されたユーザー像(ペルソナ)を強くイメージングして鮮明化する
- 検索意図は4つのクエリと掛け合わせて考え、ペルソナひとりに向けたディープなコンテンツを作る
サジェストキーワード・関連キーワード
Google検索画面でユーザーへ親切に表示される「サジェストキーワード」と「関連キーワード」というのがあります。
この選出されたキーワード群には、良く検索されるキーワードと関連するキーワードが表示されるので、検索ユーザーを洗い出したり検索意図やクエリを知る大きなヒントにもなるので、参考にしていきましょう。
Googleサジェストキーワード
コンテンツを作る上で「どういったキーワードが検索されているのか」「関連するキーワードは何か」を参考にすることができます。
Googleサジェストキーワード
コンテンツのネタはもちろん、そのキーワードから見える人気のワード、関心のあるワードも簡単にチェックできるのでおすすめです。
まとめ
検索ユーザーにとって納得できる役に立つコンテンツを提供するには、ユーザー・意図・クエリの分析は絶対に欠かせません。
また、ユーザーがそのコンテンツを高評価してくれることで「滞在時間が長い」「ブックマークしてくれる」「シェアしてくれる」「被リンクしてくれる」といった行動や結果につながり、Googleからアルゴリズムによって上位表示していきますからね。
もう一度おさらいしておきます。
総まとめ
- 検索意図とは、キーワードに隠されたユーザーのうちに秘めた「真意」のこと
- キーワード検索から上位表示するコンテンツ=ユーザーの検索意図を満たしているコンテンツとして参考にする
- キーワードに隠されたユーザー像(ペルソナ)を強くイメージングして鮮明化する
- 検索意図は4つのクエリと掛け合わせて考え、ペルソナひとりに向けたディープなコンテンツを作る
検索意図とクエリをしっかり分析し、ユーザーに納得できる役に立つコンテンツを提供していきましょう。