自サイトに向けられている被リンク(バックリンク)は、SEO上プラスに働きかけてくれる良質なリンクが一般的ですが、逆にSEO評価を下げてしまう悪質な被リンクも存在します。
WordPressテーマ研究家SHINです。
今回、自サイトのSEO評価を下げてしまう恐れのある悪質な被リンクについて詳しく解説していきます。
当記事でお伝えする内容
- 悪質な被リンクが及ぼす自サイトへの影響は?
- 自サイトに向けられている被リンクを調査確認する方法
- 悪質な被リンクとはどういったリンクなのか?
- 悪質な被リンクを発見した場合の正しい対処方法
悪質低品質な被リンクは、自サイトのSEO評価を下げるだけでなく、Googleからペナルティを受けてしまう恐れがある非常に危険なリンクです。
被リンクを正しく最適化して、自サイトのSEO評価を守りましょう。
自サイトへ発せられた悪質な被リンクが及ぼす影響
まず"被リンクを否認する"というのは、極めて稀なケースかなと思います。
ですが、この「稀なケース」である被リンクを放置してしまうと、被リンクを貼られている自サイトやあなたのコンテンツがSEO観点から悪い影響を受けてしまうので、健全で正当なサイト運営において「デメリット」でしかありません。
では具体的にどのような悪影響があるのか?
被リンクによるSEO影響
高品質なサイトからの被リンクは、サイトや固有コンテンツに対してSEOの観点からドメイン(ページ)オーソリティが上昇したり、結果検索順位を上昇させる重要な要素の一つとして、現在も捉えられています。
当記事で高品質コンテンツについては割愛しますので、Google検索エンジン最適化スターターガイドを参照すると参考になります。
参考URLGoogle検索エンジン最適化スターターガイド「コンテンツ最適化」
そこで逆に問題なのが「低品質サイト(コンテンツ)」からの被リンク。
この被リンクは一般的に「不自然なリンク」と言われており、悪質な被リンク先サイトやページと同等な評価をされてしまうリスクがあり、Googleからペナルティーを科せられてSEO評価を大きく下げる要因となる危険性を持っています。
悪質な被リンクによって「ペナルティ」を受けると
Googleからペナルティを受けると分かりやすいのは・・・
- ペナルティ対象となったコンテンツの検索順位が大きく下降してしまう
- 検索結果から姿を消す・・・コンテンツがインデックスから削除されてしまう
場合によっては、自サイトのドメインやコンテンツオーソリティまで下がってしまう極めて恐ろしい結末を迎えます…。が!指をくわえて黙っているわけにはもちろんいきませんから、Googleへ対象となる被リンクを否認する申請を行ないます。
また申請後に否認完了のお知らせが届くと同時に、悪質な被リンクを正式に否認した旨を「URL検査」でクロールをリクエストし、改めて「健全なサイト(ページ)です」と伝えます。
このような手順でペナルティ解除を行ないますのでご安心を。
※この手順は後述していますのでぜひ参考にされてください
サイト内全ての被リンクを調べる方法
まずはサイト内全ての被リンクを知る必要があります。
被リンクを調査する手順は、サイト内全ての被リンクをリストアップして一つずつ良質であるか?悪質であるか?を被リンク先URLを開いて確認していきます。
地味な作業になりますが「チリも積もれば」の考え方です。
悪質な被リンク1つでも、数が膨大になればSEOへの悪影響も計り知れないものになってしまう可能性もあります。良質なサイトやコンテンツは、あなたが努力した「賜物」ですよね!?
であれば、この作業にも十分な愛を注いで健康にしていきましょう。
step
1まずgoogleSearchConsoleを開き、左メニューにある「リンク」をクリックします。
step
2画面右側に表示された外部リンクの真下にある「上位のリンク元サイト」にあるリストが被リンクURL一覧です。全て表示するために「詳細」をクリックしましょう。
step
3この画面で「被リンク総数」「被リンク先URL」「被リンク先でリンクしているページ数」「被リンクを受けているページ数」が表示されます。次に赤枠で囲っている被リンク先を一つずつクリックして調査していきます。
step
4この画面では被リンク先にどのページが被リンクされているのか、またそのページ数はいくつなのかが分かります。次に赤枠にある「リンクしているサイト」をクリックしますと・・・
step
5悪質な被リンク先を例に挙げます。こういった「英語だらけのサイト」「ウィルス警告」「URLが存在しない」などは明らかに悪質な被リンクと断定できます。
この後で、具体的にどういった被リンクが悪質であるかを解説していきますので、被リンクの取捨選択として参考にされてください。
悪影響を及ぼす被リンクとは?
サイトやコンテンツに向けられた「悪影響を及ぼす被リンク例」をご紹介していきます。
以下のようなサイトは、悪質な被リンクとして危険視すべき事例として判断してください。「ん!?」と感じた場合には、サイトにある内部リンクや下層ページまでくまなくチェックするようにしましょう。
悪質なサイトからの被リンク
- 英語、または多国籍語のみのサイト
- 自サイトと全く関連性がないサイト
- アクセス後に即ポップアップ広告がいくつも表示されるサイト
- アクセスできずウィルスソフトが警告を表示するサイト
- サイト自体存在しない(無効なリンク)
- テキストリンクだらけのサイト(相互リンク集)
- アダルト系全般のサイト
- スパムスコアが高いサイト
- リンクを意図的に隠しているサイト
- ペラサイト(コンテンツが非常に少ない)
- サイト更新が古いサイト(1年以上は要注意)
現状だけでもこれほどバラエティーあふれる悪質被リンクが存在します。
また悪質サイトは「いたちごっこ」なので、さらにサイト構造やリンクドメインなど巧みに変えて被リンクしてくることがあります。なので、自動ソフトなどを活用することもありですが、できる限り「目視判断」することをおすすめします。
リンクのスパムスコアを表示してくれる「MOZ」
悪質な被リンクとして判断する材料に「スパムスコア」があります。
「MOZ」はリンクに対してスパムスコアを表示してくれる便利なツールですので、ぜひ活用していきましょう。
step
1「MOZ」へアクセスし、自サイトのトップページURLを入力して無料登録を完了させておきます。
step
2被リンクのサイトドメインに対して「スパムスコア」をキレイに表示してくれます(笑)ちなみにこの被リンク先サイトも「悪質」と判断して、すでに否認しています。
この「MOZ」は無料で利用できるおすすめのツールです。被リンクドメインのスパムスコアチェックから、悪質であるかの判断材料としてぜひ活用してください。
低品質・悪質な被リンクへの対処法
慎重な判断から悪質な被リンクと断定したら、その被リンク影響を自サイトの審査対象にしない(無効化)旨を、Googleへ申請することができます。
悪影響の被リンクを受けたままにしていれば、SEO評価はマイナスなまま。時間経過とともに、さらにマイナス評価もしくはペナルティというシナリオになり兼ねないので、できる限り早く対処します。
Googleへ申請する方法は非常に簡単。
step
1まず否認する被リンク並びにドメインをリスト化してテキストファイルを作成します。ファイルはアプリの「メモ帳」で大丈夫です。
否認申請ファイル作成の注意点
- 否認するリンク及びドメインは「1 行につき1つ」記入するようにしてください。2つ目以降は改行して記載します。
- ドメインを否認する場合はトップレベルドメインを除き、頭に「domain:」を付けます。
- ファイル形式は「UTF-8」もしくは「7-bit ASCII」で保存します。
- ファイル名の末尾は「.txt」にします。
- 行の先頭に「#」を付けて「否認するページ」「否認するドメイン」とコメントを入れてアナウンスします。
step
2ファイル作成が完成したら旧Googleサーチコンソールにアクセスし、自サイトを選択して「リンクの否認」をクリックします。
step
3Googleより否認は慎重に!というアドバイス画面で「リンクの否認」をクリックして進み、立ち上がったウィンドウで「ファイル選択」>「送信」>「完了」の手順で進めます。作業はこれで完了!
ファイル更新の通知
リンクの否認を承認すると、Googleアカウントメールへ「https://○○△△.comのリンクの否認ファイルを更新しました」と通知がくるので、改めて送信したファイルを確認しておくことをおすすめします。
否認するリンクをテキストファイルで作成し、Googleサーチコンソールからリンクの否認申請をする。あっという間に終わる作業なので、きちんと対処しておきましょう。
まとめ
SEO対策の中でわりと見落としがちな「被リンク」。
一気に増えるリンクではないものの"チリも積もれば"のように、期間を空けてしまうと「えっ!?」と驚くほど張り付いているという性質を持っています。まさにウィルスのように。
健全で健康なサイト運営しながらSEO最適化を維持していく上で、この悪質な被リンクへの対策は絶対に欠かせません。
今一度、自サイトの健康状態を確認することをおすすめします。