でも記事をリライトするにはどう改善したら良いのかわからない・・
こんな悩みを解決できるように、基本から実践までしっかり解説しています。
この記事の解説ポイント
- 記事のリライトとは?
- 記事をリライトすることのメリット
- リライトすべき記事のチェックポイント
- SEO対策で記事をリライトするポイント
- 記事をリライトした成功事例を実践
ブログで書いた記事は、放置しておけば確実に検索順位は落ちていきます。
落ちる原因はさまざまありますけど、一番に要因は「記事の内容(情報)が古くなる」ことです。また競合サイトが同じようなキーワードで記事を新たにインデックスしたら尚更ですよね。
そこで重要なのは「十分なSEO対策をして記事をリライトする」ということです。読者満足度を高め、検索順位を再浮上させるためには必要不可欠な対策です。
この記事では、記事をリライトすることの基本知識と実践データをもとに、初心者の方でもわかりやすいように解説していますので、ぜひ参考にして実践してください。
▶︎ 記事のリライトとは?
まず記事をリライトすることの基本的な知識を見ていきましょう。
≫ リライトする定義
記事をリライトする基本的な考え方は、記事に書かれているテーマ(キーワード)は変えずに、本文に書かれている内容の一部を修正して改善することです。
- 内容の修正・・・誤字・脱字をしっかりチェックする
- 記事構成の変更・・・読者がよみやすいように見出しの構成を整理する
- 情報の追加・・・古い情報を新しく更新して記事の価値を高める
このような定義をもとに記事をリライトしていきます。
≫ 記事をリライトする目的
初めて記事を投稿してから数ヶ月数年経つことで、読者のニーズも変化します。
自身が書いた記事が、訪問された読者に「いつでも満足してもらえる内容である」ことが重要な目的になります。
記事に対する読者の満足度は、アクセスはもちろん滞在時間やSNSでのシェアや被リンクをもらうなどデータとして残り続けるので、結果的にSEO評価にも繋がっていくのです。
なので「読者ファースト」という考え方を持って、記事をリライトするようにしましょう。
≫ 記事をリライトする流れ
まずはリライトする記事を、以下の指標で優先順位を決めて選定していきます。
- 平均掲載順位20位以内の記事・・・検索順位1位に表示する可能性が高いため
- 投稿日より4ヶ月以上経過した記事・・・掲載順位が安定期に入るため
もちろんリライトの内容にもよりますけど、現在の検索順位で20位以内の記事は上位表示できる可能性が十分にあります。
まずは「20位以内」という線引きで、優先して記事を選定しましょう。
そのリストアップした記事で、さらに「投稿日より4ヶ月以上経過している記事」を選んでいきましょう。
これは、Googleによる記事に対する評価期間としており、検索エンジンでの順位変動が安定するまで約4ヶ月以上かかるためです。(長文記事など評価が長引くような記事は1年近くかかると言われています)
成果が出るまで時間がかかることを忘れないでください。変更に着手してからメリットが得られるようになるまで、通常は 4 か月から 1 年かかります。
引用元 Googleセントラル
このため、短期間で順位変動が激しい場合は「評価が不安定」という認識で、一旦記事のリライトはせずに様子を見ていきましょう。
≫ 記事をリライトする手順
では具体的にどのように記事をリライトしていくか見ていきましょう。
記事をリライトする作業手順
- テキスト内容の修正
改めて誤字・脱字をチェックする。 - 競合サイトの記事をチェック
検索上位に表示されている競合サイトをチェックし、自身の記事に書かれていない情報コンテンツをチェックする - 情報の追加と修正
②のチェックを踏まえ、記事の古い内容と追加する内容を情報として整理する - 記事構成の改善
③の情報整理を踏まえ、記事の構成(タイトル・各見出し)を読みやすいように整理して立て直す。
リライトする記事する執筆していく。
簡単な内容で説明すると、この流れに沿って記事をリライトしていきます。
もっと深掘りした内容は、この後詳しく解説していきます。
では記事をリライトすることで、どういったメリットがあるのか見ていきましょう。
▶︎ 記事をリライトする6つのメリット
記事をリライトすることで得られるメリットは6つあります。
記事をリライトするメリット
- 成果につながる期間が早い
- コストパフォーマンスが良い
- リライト後の成果予測が立てやすい
- ウェブサイト全体の評価につながる
- ドメインの評価が上がる
- 検索順が上昇する
- 記事の鮮度を保つ
一つずつ見ていきましょう。
≫ 成果につながる期間が早い
新規で記事を投稿すると、検索エンジンにインデックスされるまでの期間であったり、インデックスされた後にクローラーから評価を得られるまで時間がかかります。
一方で、リライトした記事は「既存の記事を更新する」ので、成果につながるまで早いというメリットがあります。
具体的には、約数日から数週間で成果が現れることが多いです。
≫ コストパフォーマンスが良い
新規で記事を作成する場合、あらかじめ情報をインプットして整理したり、構成を考えたり、画像を作成するなど多くの工程が必要になります。
一方リライトは一部の修正で済むため、最小限の工程に抑えることができるので、ライターを雇っている方には外注コストを抑えられますし、作業に充てる時間も短くなるメリットがあります。
≫ リライト後の成果予測が立てやすい
リライト前の記事は、さまざまなデータが蓄積されているので、リライト後の流入アクセスやコンバージョン数をある程度の範囲で予測することができます。
つまり数値として事前に見積もれるので、リライト後にどの程度の改善が見られるかを予測できるメリットがあります。
≫ ウェブサイト全体の評価につながる
リライトしないといけないような低品質な記事が多いと、結果的にGoogleによってウェブサイト全体の評価も下がる可能性があります。
こういった記事をリライトして改善することで、読者からの評価を上げ、結果的にSEO効果として現れて評価を向上させることに期待できます。
≫ ドメインの評価が上がる
記事をリライトすることによって記事全体のクオリティーが上がれば、ブログやウェブサイト全体の評価が上がることにつながることで、結果的にドメインパワーを底上げできるメリットがあります。
このドメインパワーは、EEATでいう「権威性」に大きく影響する数値ですので、SEOとしても多大な影響力を持ちます。
≫ 検索順位が上昇する
記事のリライトによってコンテンツの質を上げれば、検索エンジンからの評価にもつながり、結果的に上位表示できる可能性があります。
以下は2024年最新の検索エンジンでのCTR(クリック率)をデータ化した表です。
検索順位 | CTR(クリック率) |
---|---|
1位 | 39.8% |
2位 | 18.7% |
3位 | 10.2% |
4位 | 7.2% |
5位 | 5.1% |
6位 | 4.4% |
7位 | 3.0% |
8位 | 2.1% |
9位 | 1.9% |
10位 | 1.6% |
引用元 FastPageSage
1位から3位までは、それぞれ倍以上のクリック率差があるのが現状です。
≫ 記事の鮮度を保つ
記事の鮮度はウェブサイト全体のイメージにもつながるので、読者の信頼性に大きく影響します。
読者が記事やウェブサイトに信頼性があると評価されれば、滞在時間や回遊率も改善されてSEO効果として向上を期待できますし、一方でコンバージョンなどにもつながる可能性も高まります。
▶︎ リライトすべき記事のチェックポイントは2つ
リライトすべき記事を選定する2つのポイントを解説していきます。
この2つのポイントに当てはまった記事は、優先順位をつけてリライトしていきましょう。
優先順位というのは「目的を明確にする」ということです。
例えばPV(ページビュー)を戻したいのであれば、アクセスが高かった記事を優先してリライトすべきですし、CVR(コンバージョン率)を戻したいのなら、その対象とする記事を優先するといったイメージです。
ブログは戦略的なプロセスも非常に重要なので、目的を明確にしてから記事をリライトしていきましょう。
≫ 平均掲載順位が20位以内の記事
リライトすべき記事1つ目の指標は「平均掲載順位が20位以内」である記事です。
理由は、上位表示できる可能性が非常に高いためです。
この後で解説する「SEO対策を考えた記事のリライト」で触れますが、シンプルなテコ入れだけで一気に上位に上昇するケースも少なくないので、上位表示できる可能性が高い記事は、率先してリライトしていきましょう。
平均掲載順位というのは、個別記事ごとにGoogleサーチコンソールで確認できます。
さまざまなフィルターでデータ検証できるので、ぜひ活用していきましょう。
≫ 投稿日より4ヶ月以上経過した記事
Googleは、クローラーによりインデックスされた記事が正確な評価を得るまでにかかる期間は「4ヶ月以上1年近く」と発表しています。
つまり投稿日より4ヶ月未満の記事は、正確な評価がされていない状態なので、短い期間に順位変動が頻繁に発生するため、しっかり評価されて検索順位が安定するまでは様子を見ておきましょう。
もどかしさもあるかと思いますけど、僕は何度も経験しています。
前日は検索順位22位だった記事が、翌日いきなり3位に浮上したかと思いきや、1週間後に28位まで落ちてみたり・・・。
検索順位が不安定な期間として、4ヶ月は様子を見ましょう。
なので、4ヶ月以上経過してなおかつ平均掲載順位が20位以内の記事はリライトすべきです。
▶︎ SEO対策で記事をリライトする7つのポイント
リライトに限らず、SEOライティングとして重要なポイントを解説していきます。
リライトする記事を選定したら、以下の7つポイントをしっかり踏まえてライティングすると、検索上位に表示する可能性がグンと上がるので、ぜひ実践してください。
SEO効果に影響するリライト方法7選
- ユーザーの検索意図を再認識する
- キーワードを適切に使う
- 一次情報を入れる
- 読みやすい文章を意識する
- 短文より長文がいい
- 画像を採用する
- スマホ最適化にする
- 内部リンクと外部リンクを活用する
- 記事の情報鮮度を保つ
≫ ユーザーの検索意図を再認識する
まず記事をリライトしていく前に、その記事を読むユーザーは「何の情報を求めて検索しているのか?」という意図を、もう一度しっかり整理していきましょう。
僕も経験がありますが、ブログ初心者の方にありがちなのが「書きたい内容を書く」という誤ったケースです。
この思考はユーザー目線になっていないので、記事に対しての満足度が全く異なってきます。
ユーザーがどういった情報を求めて検索したのかを再認識して、しっかり情報を整理し、記事構成からもう一度見直すようにしましょう。
≫ キーワードを適切に使う
SEOライティングでは、一番重要なポイントですね。
記事タイトルはもちろん、各見出しダグにもキーワードを「自然に盛り込んで」いきます。
特にH2タグやH3タグなどの大見出しには、記事タイトルにあるキーワードをしっかり入れていきましょう。
また記事本文にもキーワードを入れていくのですが、注意しておきたいのは「不自然に入れすぎない」ようにしましょう。
キーワードばかり意識して、肝心なユーザーファーストな文章から離脱するような記事になってしまうと本末転倒で、SEO対策は逆に働いてしまい検索順位が下がります。
あくまで「ユーザーファースト」でありつつ「キーワードを盛り込んでいく」というイメージで使っていきましょう。
≫ 一次情報を入れる
一次情報とは、競合サイトやウェブ内にはないオリジナル情報を言います。
例えば体験・経験・感想・オリジナルデータなど、自分自身でしか発信できない情報です。
また情報源においては、検索エンジン上で大きく関係しない媒体(X、インスタ、Facebook、YouTubeなど)から入手することもあります。
ちなみにGoogleは昨今のアップデートで、EAT(専門性・権威性・信頼性)に加え、経験を追加してEEATを評価するという発表をしています。
E-E-A-T と品質評価ガイドラインについて
Google の自動システムは、さまざまな要因に基づいて優れたコンテンツをランク付けするように設計されています。関連するコンテンツを特定した後、最も役に立つと判断されたコンテンツに高い優先順位を付けます。そのために、どのコンテンツが、エクスペリエンス(Experience)、高い専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)、すなわち E-E-A-T の面で優れているかを判断するための要素の組み合わせを特定します。
引用元 Googleセントラル
更に小規模サイトや独自性サイトであっても「高品質な記事は上位表示する」とも言われているので、個人ブログにとって非常にチャンスと言えるアップデートをしています。
この一次情報は、意識して少しでも良いので取り入れていきましょう。
≫ 読みやすい文章を意識する
リライトした記事の内容が高品質であっても、読みづらい文章になっている場合、ユーザーからの評価は下がり、一時的に検索上位に浮上しても失速するのが早いと予想できます。
読みやすい文章5つのポイント
- 読者が理解できやすいように、一文をできるだけ短くする。
- 不要な修飾語は削除し、重要な情報に集中できるようにする。
- 専門的な用語は避けて、わかりやすく書く。
- なるべく漢字は引用せず、ひらがな明記する。
- 段落や箇条書きを引用して、スムーズに読み進められる文章にする。
これらのポイントを意識して文章を作るだけでも、格段に読みやすくなるはずです。
ぜひ実践してみてください。
≫ 短文より長文が良い
不要な文章をダラダラ書くという意味ではなく、的確な情報量は多いにこしたことはないという意味で、短文記事より長文記事の方がSEO評価は良い影響をもたらします。
先ほど解説した「ユーザーの検索意図を再認識する」の段階で、ユーザーが求めている情報はすべて網羅する必要があります。
ユーザーに100%満足してもらえる記事にすることが理想なので、これ以上の情報は不要と思える記事を書きましょう。
≫ 画像を採用する
視覚的なコンテンツは、より興味を引く効果もあれば、読み休めの効果もあります。
テキストだらけの記事は、長文であるほど読者は疲れてしまいます。
ポイントポイントに画像を採用するだけで、より興味を持ってくれたり、滞在時間が長くなったりするメリットがあるので、ポイントを見定めながら採用していきましょう。
≫ スマホ最適化にする
例外はありますけど、ほとんどのブログはスマホで読まれています。
リライトした記事は、パソコンのブラウザだけでなく、あらためてスマホからも閲覧して以下のチェックしましょう。
- 画像やデザインに不具合がないか
- スワイプして横揺れしたり見た目に問題がないか
- 文章が読みやすいように改行が必要ではないか
スマホ最適化は、ユーザーの滞在時間・離脱率・回遊率・リピートなどさまざまなSEO対策につながります。
心地よく快適に読めるように、ユーザー目線でチェックしましょう。
≫ 内部リンクと外部リンクを活用する
内部リンクは、クローラーへより多くの情報を伝えられること・読者へより多くの記事を読んでもらえる「クローラビリティとユーザービリティ」という2つのメリットがあります。
より多くの記事を評価してもらえるのは、SEO対策として重要な施策ですし、読者に多くの記事を読んでもらえるのは「人気記事」「人気ブログ」として評価につながるSEO対策につながります。
また外部リンクでは、EAT(専門性・権威性・信頼性)のあるウェブサイトのリンクを貼るようにしましょう。
≫ 記事の情報鮮度を保つ
記事のリライトはもちろん1度限りではなく、情報更新があればリライトするのが理想です。
定期的に更新メンテナンスをすることで、検索エンジンからの評価につながり、結果的にSEO対策することにつながります。
▶︎ 記事をリライトした成功事例を実践
では実際に、僕が記事をリライトした実践結果を1つ解説していきます。
今回リライトしたサンプル記事のデータこちらで、上段がリライト前・下段がリライト後になります。
記事タイトル | URL | 平均掲載順位 |
---|---|---|
【2023年最新】WordPressでやるべき初期設定を徹底解説 | https://wptheme-navi.jp/wordpress_initial-setting/ | 23位 |
【2024年最新】WordPressでやるべき初期設定ガイド完全版 | https://wptheme-navi.jp/wordpress_initial-setting/ | 6位 |
リライトは以下5つの内容で作業しています。
記事のリライト5つの作業項目
- 記事内容の情報を最新に更新する
- 記事タイトルを変更(読者ニーズに合わせる)
- 導入文(リード文)のテンプレートを変更する
- 画像を差し替える(最新の画像を使う)
- 内部リンクの記事もリライトする
では1つずつ実践内容を解説していきます。
≫ 記事内容の情報を最新に更新する
まず、記事全文の節々にある古い情報をすべてチェックしていきます。
そこへ最新情報をインプットし、記事をリライトできるように情報を整理して記事タイトル・各見出しを考案して、記事構成を組み立て直します。
この記事の場合、2023年の記事から2024年版の記事に情報更新する必要があったため、大規模に記事構成までリライトするようにしました。
というのは、以前に解説した「専門性」「信頼性」の2点が著しく低下しているので、とても読者を満足させられるような記事ではなかったというのが理由です。
≫記事タイトルを変更(読者ニーズに合わせる)
記事タイトルは、お分かりのとおり西暦部分を修正しただけで、ほぼ変えていません。
ただ読者ニーズを考えて「これを読めばWordPressの初期設定は完結できる」という欲求とインパクトを出すために、一部分だけタイトルは変えています。
≫ 導入文(リード文)のテンプレートを変更する
導入文は、ある程度テンプレートのような雛形を設定したことで変更しています。
検索意図に基づいた読者の悩みを提唱し、その悩みをこういった目次で解決するという構成を提唱し、悩みの本質と解決できる理由を伝えるといった流れで作成しています。
導入文については、短すぎても長すぎてもダメなので、おおよそ120文字から150文字程度がベストと言われています。
≫ 画像を差し替える(最新の画像を使う)
このリライトした記事のジャンルがノウハウ系であったので、ほぼ全ての画像を差し替えています。
また画像ひとつひとつにクローラーへ正しい情報を伝えるため「この画像はこういった説明に使用していますよ」と、しっかりalt設定もしています。
≫ 内部リンクの記事もリライトする
このリライトした記事内に貼っている関連性の高い記事(内部リンク)も情報が古く低品質な記事であったため、記事をリライトして公開する前に内部リンク記事をリライトしています。
理由は、高品質な記事に低品質な記事を内部リンクしていると、足を引っ張られるというリスクがあります。
一方で内部リンクも高品質記事であった場合、SEOの性質上、その記事に対する評価もレバレッジ効果で評価が上がることも理由の一つです。
せっかくリライトした記事が高品質で仕上がったのに、内部リンクで評価が下がるような状態は作らないことが鉄則ですね。
▶︎ まとめ
本日は、SEO効果にも影響する記事のリライト方法を解説してきました。
記事のリライトは、検索順位変動で下がらない限りしない傾向が強いと思いますけど、定期的なメンテナンスをするからこそ順位を維持できるので、情報の古い記事はしっかりリライトして更新しましょう。
新規記事同様に、記事投稿後のリライトも非常に重要なので、サイト全体の評価を上げるためにも施策しましょう。